HAGAKUREプログラミング塾 / 2026年8月勉強会
ループエンジニアリング入門
AI時代の仕事は「作る」より「回す」
良いプロンプトを書く人になるのではなく、
良いループを設計する人になる
2026年8月16日(日)21:30〜
オンライン(ZOOM)
約80〜90分
OPENING
今日のゴール
- 「AIに頼む人」から「ループを設計する人」へ視点を上げる
- 前半は考え方、後半は Cursor+Slack 題材のデモ
- 手を動かさなくてもOK/途中で口を挟んでOK
- デモは時間内に行けるところまでで十分
いきなり全部自動化しなくていい。
まずは「見て、評価して、次を変える」ところから。
今日の練習
Human in the Loop
ループの中で、評価と改善を自分で回す
目指す景色
Human on the Loop
慣れたら、少しずつ監督側へ移っていく
QUESTION
最初の問い
あなたはAIを使っていますか?
それとも、AIに仕事を渡し続けていますか?
「使う」と「回し続ける」は、少し違います。
昔:線(作って終わり)
今:円(評価して改善)
回し方が変わる
実は全部ループ。AI特有の話ではなく、仕事・学習・生活の共通構造。
EXAMPLES
身近にも、職場にもループがある
導入例
料理
作る → 食べる → 感想 → レシピ変更 → また作る
職場例 1
医療・事務
AIに手伝ってもらう → 人が確認 → 指摘を次の依頼へ反映
職場例 2
学習・発信
書く → 公開 → 反応を見る → 次の書き方を変える
共通しているのは「結果を見て、次を変える」こと。
悪い:やる → 終わる
良い:見る → 考える → 変える
弱いのは実行より、評価と改善。
INSIGHT
AIでも、評価がないとガチャになる
- 多くの人が弱いのは「実行」ではなく「評価」と「改善」
- AIに頼んでも、チェックがなければ当たり待ち
- 「なんとなく良さそう」で終わると、次に活きない
神プロンプト待ち
依頼 → 評価 → 次に反映
普段AIに頼んだあと、
結果をどうチェックしていますか?
Prompt
Context
Harness
Loop
紹介動画の枠組みを根拠に共有します。設計の対象が、外側へ広がっていく。
① PROMPT
Prompt:指示の設計
日常例
「要約して」「初学者向けに」
いちばん馴染みのある段階
- 悪いわけではない
- 問題は「AI活用=プロンプト」で思考が止まってしまうこと
神プロンプトを作ることより、
次の外側(Context)を見に行く。
② CONTEXT
Context:情報の設計
プロンプトだけ
「この文章を直して」
毎回ゼロから説明することになりやすい
Context付き
読者・口調・前回指摘を渡す
例:対象は塾生初学者。丁寧だが堅すぎない。前回指摘は〇〇
- 頼み方より「何を知っている必要があるか」
- 毎回同じ説明を貼っている人は、Contextが毎回消えている
今回いちばん日常に効くのが、ここ。
③ HARNESS
Harness:お願いではなく仕組み
Prompt(お願い)
「必ずテストしてください」
守る保証がない
Harness(仕組み)
「テスト合格しないと次へ進めない」
守らせる条件を先に置く
出力形式を固定
わからない時はわからないと言う
重要判断は人間確認
秘密情報は貼らない
AIにお願いするのではなく、
守らせる条件を先に置く。
④ LOOP
Loop:回し続ける設計
- 毎回ゼロから頼まない
- 前回の結果・反省を次に渡す
- 「1回うまくいった」より「次も再現できる」
今回は完全自動化まで行かない。
今日の練習は Human in the Loop の最小形。
依頼→
出力→
評価→
次に反映
HUMAN POSITION
In the Loop と On the Loop
今日の練習
Human in the Loop
ループの中で毎回見る・直す
Chatに頼む → 見る → 直させる
考え方が身につく/安全
目指す景色
Human on the Loop
ループの外で監督する
普段はAIが回り、おかしい時だけ介入
人がボトルネックになりにくい
監督席に座る前に、
選手として回し方を覚える。
DON'TS
べからず集(日常AI向け)
| べからず |
なぜ? |
次に考えること |
| 神プロンプトを作る | 指示だけ最適化している | Context |
| 毎回すべて説明する | 情報が毎回消える | Contextの再利用 |
| 「守って」とお願いするだけ | 保証がない | Harness |
| 毎回「次これ」と言う | 人がボトルネック | Loop |
| 全部AIに任せる | 人しか持たない情報がある | まずは In the Loop |
最近の自分の使い方で、
いちばん当てはまる「べからず」はどれ?
WORK(個人)
自分の仕事をループに分解する
紙・メモでOK。全体共有はしません(希望者のみ任意)。
① 目的
② 入力
③ 実行
④ 結果
⑤ 評価
⑥ 改善
⑦ 次の入力
AIを置く場所(1つ)
評価がない?
記録が残らない?
改善が属人的?
AIはループの部品
DEMO
後半:思想を実装で見てみる
- 題材:Slack コミュニケーション品質改善ループ
- 処罰・監視ではなく「問題候補の発見と改善」
- 見るだけでOK/途中で止まってもOK
- 今日は人間確認を残す(In the Loop)
完成より、
「なぜプロンプトだけでは足りないか」に気づくこと。
DEMO FLOW
デモで踏む段階
| 段階 | その場でやること | 学べること |
| Prompt | 投稿を貼って判定 | 単発でも動く |
| Context | 例外ルールを渡す | 判断材料が要る |
| Harness | 取得範囲・人間確認を決める | お願いではなく仕組み |
| Loop | 取得→判定→要確認→レビュー | 回し続ける設計 |
取得→
分類→
要確認→
人が確認→
基準更新
優先順位の前から進み、時間になったら途中でもまとめへ。
SUMMARY
持ち帰る3点
1
線ではなく円
仕事は作って終わりではなく、回して良くする
2
外側へ広げる
Prompt → Context → Harness → Loop
目指すのは Human on the Loop。
でも今日覚えるのは Human in the Loop。
CLOSING
良いプロンプトを書く人になるのではなく、
良いループを設計する人になる
HAGAKUREプログラミング塾
2026年8月勉強会
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次回の種:In から On へ何を外すか